2018/10/10
通常のサック式名刺箱はフタの部分に切り込みの入ったストッパーが付いてます。
ストッパー付きは、本体と差し込み部分に1mm程度の隙間を設けることが出来る為、設計〜抜型作成が簡単というメリットがあります。
一度閉めるとロックが掛かるのが特徴ですが、開封時にフタやストッパーが変形して緩くなることがあり、何度も開け閉めする名刺箱には不向きだと考えております。
一方ストッパー無しはフタと本体の隙間を無くし、摩擦だけで止めるのが特徴です。
抜型作成に手間とコストが掛かるのが欠点ですが、ユーズの名刺箱は微調整を何度も繰り返し、丁度良い開閉感に仕上げております。
フタを閉じれば遊びが無いので頑丈で、何度開け閉めしても変わらない使用感と外観の良さが自慢です。
名刺箱の底の閉じ方はワンタッチ底が多いですが、ユーズでは地獄底を採用しております。
何故、ワンタッチ底ではなく地獄底にこだわるのか、両者を比較してみましょう。
メリット |
・箱を起こすだけで組み上がるので時間短縮になる ・底が糊で2カ所貼ってある為、外から人為的に開けにくい |
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デメリット |
・複雑なのでコストがかかり商品価格が上がる ・底面に凸凹が出来る為、見た目が悪い ・底が中に折り畳まれているので嵩張る(地獄底の約1.5倍) |
メリット |
・構造が簡単で低コストの為、商品価格も安くなる ・ワンタッチと比べて凸凹が無くシンプルで見た目が良い ・コンパクトなので収納に場所をとらず送料も安く済む |
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デメリット |
・ワンタッチと比べて組み立てに時間が掛かる |
ワンタッチ底は「簡単に組み立てられて時短になる」というメリットはありますが、逆に「外観が悪い」「コスト高」「嵩張る」というデメリットにもなっているのです。
また、原価を抑えるため外観に直結する素材の質を落としていることが多く、益々安っぽい印象の商品が多いようです。
ユーズでは、名刺箱はリピートに繋がる販促品でもあると考えておりますので、見た目・質感を犠牲にするようなコストダウンはしておりません。
だからこそ、あえて組み立てやすさを犠牲にしてでも、高品質と低価格を両立できる地獄底にしているのです。
唯一のデメリットである「組み立てに手間がかかる」ですが、慣れたら数秒で組み立てられます。
組み立て時間は数秒です!
牛乳パックなど液体飲料容器古紙と長繊維古紙を100%使用したコシのある板紙です。
とてもやさしいクリーム色をベースに、牛乳パックの印刷部分を細かく切ったものを柄(ガラ)として加えたもので、そのカラフルな斑点模様が特徴の一つとなっております。
実際に小さな文字が浮き出ていることもあります。
若干「和」のテイストも兼ね備えていることから、ケーキの箱や菓子箱、またノートの表紙などにも使用されている高級板紙です。
ぽらむA 参考見本
※ディスプレーにより色の見え方が多少異なります。
清潔感あふれる薄いベージュ色の裏面は今やコートボールのトレンドです。
裏面がねずみ色の一般的なコートボール紙と比較して安っぽさが無く高級感があります。
古紙パルプ配合保証品(配合率下限80%)
蛍光増白剤不使用で食品、薬品関係でも使用されております。
弊社も名刺印刷を始めたころは何の疑問もなく、市販品で大きめの汎用品の名刺箱を使っておりました。
当時は、経費を削減できることと環境問題という大義名分の元に紙製名刺箱が主流になりつつあり安価な商品が人気でした。
そんな時、クライアント様から「プラスチック名刺箱が高級感がある」とか「こんなにスカスカだと、納品先から100枚入っているか疑われる」という声がありました。
その時気付いたのは「売る側の都合はお客様には関係ない!」ということでした。
当時から紙製名刺箱は価格競争が激しく、安さを売りにする商品がほとんどです。
ただの入れ物としての役割りは果たせますが、受け取る側の気持ちはどうでしょうか?
中には安価で高級感のあるフタ・ソコ名刺箱で気に入ったものがあったのですが、組み立てタイプで時間が掛かり効率が悪く長くは使えませんでした。
また、「大は小を兼ねる」ということからか、サイズの種類が少なく名刺の紙厚によっては「帯に長しタスキに短し」ということも多く納得いく名刺箱はありませんでした。
「ピッタリサイズで納品したい、無かったら作ればいい!」この思いが自社開発の原動力になりました。
最初に作ったのは、自社の取扱い名刺用紙に合わせて窓ありL・M・Sの3商品です。
弊社には、オンデマンドでPOP等が作成できる自社開発した手動の打抜き機があり、名刺箱の作成も可能です。
自社で設計を始め、納得行くまで追求できたのはこの機械があったからで、自社の強みにもなっております。
最初の名刺箱は、それこそ試作を何度も繰り返し完成させることが出来ました。
ユーズ初の名刺箱は、ぽらむAの材質と相まって高級感があり使用感も良くサイズもピッタリです。
現在は名刺箱の大半はOEM委託ですが、最初に作った窓あり名刺箱はユーズ品質基準であり原点になっております。